2022年2月19日土曜日

京芸の色彩~生命を表現する~

 

京都市立芸大志望の高校3年生の作品です。(八つ切り大の画面、3時間)

テーマは「生命」。にじみやカスレを用いずに、分割した面をムラなく”平塗り”する課題です。(近年の京芸入試では平塗り課題がよく出題されます。)

それに加え、金色の折り紙を貼り付ける条件でした。

この作品は、塗り方はやや雑な部分が多いですが、テーマである「生命」を効果的に表現しています。

まず、単に花を描くだけではなく、画面を明部と暗部に分け、それぞれに「咲いている花」と「枯れた花」を配置することで生命の有無を効果的に対比しています。

また、光の当たった花びらにだけ金紙を用いることで、生命感を強調しています。

このようにテーマを自分なりに深く考察し、条件を活かしてわかりやすく表現することが重要なポイントです。

 

ino