京都市立芸術大学 色彩対策
詩からのイメージ表現
島崎藤村作詞 「椰子の実」 より
名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ…
なかなか気持ちの動くよい詩だなといつも思います。
ストレートに椰子の実の旅が大きな構成で描かれていて力強い。
(沖谷)
京都市立芸術大学 色彩対策
詩からのイメージ表現
島崎藤村作詞 「椰子の実」 より
名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ…
なかなか気持ちの動くよい詩だなといつも思います。
(沖谷)
工業製品をリアルに再現 2
紙工作力をあげるために自分で選んだ工業製品を出来るだけ忠実に再現するという課題。
少し接着剤のあとが
気になりますが非常に重量感のある仕上がりです。
全て紙で作ってますが本当にプラスチックにみえる部分があります。
可動もしっかりします。
マウスの再現3次曲面をどうにか作ろうと研究しています。
つぎはぎ感がスターウォーズの何かに似ている。
工業製品をリアルに再現
紙工作力をあげるために自分で選んだ工業製品を出来るだけ忠実に再現するという課題。
どういう展開図をつくればよいのか
3次曲面はどう表現していけば良いのか
みな研究しながら作っていました。
日頃は創作的な思考も働かさなければならないのに反し
今回は再現に没頭できました。
これからの工作に少しでも糧となることがあればと思っています。
7時間かけて「自分自身の世界を表現する」色彩課題でした。
秋にもなって今さら自己紹介?のような課題ですが、春から対策を始めた人もそろそろ絵具や色彩表現に慣れてきた折、今一度自分自身を見つめ直して表現を深めようという意図で出題しました。
条件は「自画像を描き込む」こと。この課題の前に鉛筆デッサンでの自画像課題を行ったので、それを活かしてもらいました。
左には色とりどりのお菓子や動物など楽しいイメージが詰まっている反面、右では雨や涙が降り積もる様子を対比させていて、単なるモノの寄せ集めではなく相反する心理の描写に踏み込んでいるのがポイントです。阿修羅像のような、顔の後ろに別の顔があるという描写も効果的で面白いです。
(ino)
京都市立芸術大学を目指す高校3年生の鉛筆デッサンです。
今回は「喜怒哀楽」のいずれかの表情を作り自画像を描く課題でした。 近年の京芸の入試では自画像や人物の課題は出題されていませんが、他の芸美大では出題されるところも多いです。
ふだんは静物モチーフが主となっている京芸対策講座ですが、基礎力があればモチーフが人物であっても十分描写できることを証明する作品です。首の付け根や細かなパーツの角度など課題点はあるものの、力強い筆致や目線の強さも相まって印象的な作品に仕上がりました。
(ino)
京都市立芸術大学を目指す高校3年生のデッサンです。
この課題は日曜日の朝~夕方にかけての1日課題で描いたものです。最初に1時間ほど、色々なポーズのクロッキーをして構図の検討をした後、約5時間半かけて一枚のデッサンを仕上げました。
ビー玉を指で持つことを条件に、迫力あるポーズがたいへん印象的な作品となりました。ややビー玉が目立たないのが惜しい構図ですが、作者のしっかりとした意図を感じられます。細かな面の変化や光の調子にも気を配れており、作者の執念が伝わる良作です。
京芸では2010年度入試にて ”手” がモチーフとして出題されましたが、それ以来されていません。さて、来年はどうなるでしょうか…。
(ino)
無作為な画面から魅力的だと思う矩形エリアを切り取り、
何故それが良いと思ったのかを考える。
その後二回り程大きな画面に再現しながらよりよいものに仕上げてもらいました。
色幅や技法を増やしたり自分では考えられない構図を偶然から見つけてもらう課題です。
(講師 沖谷)
京都市立芸術大学を目指す高校3年生の色彩構成、テーマは「自然の光・人工の光」です。
近年の京芸入試では、この作品のように絵具をムラなく塗る「平塗り」技法が求められることが多く、たびたび対策課題に取り組んでいます。
作者は色彩の対策を始めてまだ間もないのですが、出題の意図をしっかり汲み取って表現しようとしており、好感が持てます。まだ技術的には拙い部分もありますが、 これからの成長が楽しみです。
(ino)
今回は貝殻2種とガラスコップを構成した作品ですが、固有色を活かしつつ、色彩をうまくコントロールして一つの色彩空間に仕上げています。
作者は中学生のころから本校でデッサンや色彩構成を学んできていますが、本作では完成度が一気に飛躍したと感じます。積み重ねてきた努力がよく表れています。
(ino)
ペットボトルの質感への観察が良くでき、
表現力もメキメキと向上しているのが分かります。
プロポーションの印象をもう少し整えることが必要です。
オレンジの立体感もよく描けており、
前期講座での基礎課題を十分理解して描けています。
いいデッサンになりました。
(田中)
手前にあるのは最近日本でも見かけるようになった”バターナッツかぼちゃ”。瓜に見えますが濃厚なナッツのような味わいのかぼちゃだそうで、欧米ではよく食べられるとのこと。
奥の角材とともに、どっしりとした量感が伝わってきます。
デッサンを描くには見た印象も大切ですが、手に取ったり味わった時のことを想像しながら描くと、より実感のある表現になりますね。
(ino)
今日は京都芸大対策組は人物デッサンの研究。
午前中は小磯良平のデッサンをトレーシングペーパーで写したり
横に置いて画用紙に模写をしたりして
人物を絵にする勘を身につけてもらいました。
その後生徒同士で1時間程、クロッキー。
午後からは4時間の固定ポーズのデッサン。
頑張ってもらいます。
(沖谷)
色彩基礎課題「水の表情4連作のうちの1作品」
高校三年生
水道から流れる水の下にラムネ瓶が浮かんでいる。
この水道水の流れの描写が非常に美しくよく観察されていると思います。
水には場面によって色々な表情があり
観察し表現するには絶好の題材だと思います。
(沖谷)
今回は主に色鉛筆を使って「石」に取り組んでもらいました。
2つとも全く個性の違う石ですが、それぞれの微妙な色味や質感を捉えようとしています。
余談ですが、筆者が京芸の日本画専攻で初めて描いたのが、同じく石の課題でした。大学構内で自分で拾った石を、一ヶ月ほどかけて写生から本画(ほんが…日本画での完成作品のこと)にするというものでした。自分ではそれなりにうまく描いたつもりでしたが、講評ではコテンパンにけなされ京芸の厳しさを思い知らされたものです。一つの石を長時間かけて観察することで、単なる表面的なうまさではなく、本質的なものの見方を試される、京芸の日本画らしい課題だったと思います。
(ino)
普段は透明水彩での着彩はあまり行いませんが、序盤から迷いなくしっかり絵具を塗ることができていました。
瓶のゆがみが惜しいですが、全体としてよくまとめられた作品です。
(ino)
金沢美術工芸大学(環境デザイン)対策
4時間の時間制限の中、複数の工業製品を的確に空間、構造、光源、質感などを
捉えながら描写する力が要求されます。
上は高校3年生の作品
少し時間をオーバーしましたが上手く仕上げました。
(沖谷)
「しめじ」をモチーフに色彩構成しなさい。
3時間 高校3年生
しめじをみた印象が奥へ奥へ入っていけそうな気持ちがしたとのこと。
あたかもしめじの森にわくわくしながら入っていく楽しさが形と色から伝わります。
(沖谷)